プロやトップジュニアの人はトウシューズのプラットホームをかがり縫いしてる人が多いけど、どうして?
プラットホームをかがり縫いする事によって、
めくれ防止、消音、滑り止めなどの効果があります。
また、立っている状態をサポートしてくれるので、長時間の練習や舞台でも疲れにくくなるというメリットもあります。
何より、きちんとプラットホームで立っている感覚がわかるので、なかなか綺麗に立てないと思っている方は、是非一度試してみてください!
今回は、甲が出にくい人に向いている足裏側を補強するかがり方を解説します。
(逆に甲が出すぎてしまう人は、表側を補強してください。)
用意するもの
①糸・・オリムパスエミーグランデ810番 料理用のタコ糸だとよりしっかりしますが、絡まりやすいので今回は縫いやすいこちらで
②針・・特殊針のデニム用を使用 糸が通るギリギリの針がベストです
③糸切りばさみ・・糸が切れれば何でも
④いらなくなったシューズのゴムや紐・・糸が潰れてくるのを補強するため なくても可
⑤ボンドなど・・↑紐を貼るのに使います
⑥指ぬき・・トウシューズは硬いので
⑦シャープペンシル・・ガイドラインを描くと縫いやすいです
(あると便利なもの)
⑧ラジオペンチ・・針が抜きにくい時に使うと楽に抜けます
⑨キリ・・硬い部分はあらかじめ穴を開けておくと縫いやすいです
かがり方
1.プラットホームに鉛筆などでガイドラインを描き、いらなくなったシューズの紐を貼る。
潰れやすいので補強したい足裏側のみ、ガイドラインの外側にボンドなどで貼ります。縫い目が潰れてくるのを防ぐ効果もあります。
2.糸を2本どりにして、先ほど貼った紐の下に沿わせて置いた後、紐の右端部分に写真のように針をさし、沿わせた部分を抑えながら引っ張ります。
糸は、1mの2本どり(全長2m)ぐらい必要です!
3.2で入れた針のすぐ隣をもう一度縫います。
ボコボコするので、玉止めはしません。初めを二度縫いすると、縫い目が安定します。
4.3の縫い目の7mmくらい左側に針を刺す。
全体の縫い幅になるので、お好みで調整してください。
5.4で刺した針に糸をくるくると2回巻きつけ、根元を抑えながら針を抜き、しっかりと引っ張っておきます。
4→5を紐を貼った部分の最後まで繰り返します。
引っ張りが弱いと、すぐに緩んで効果がなくなってしまうので、必ず毎回しっかりと引っ張ってください!
6.前側は巻きつけず、糸を針の後ろに置いて引っ張ります。
これを、縫い始めの地点まで繰り返します。
これで、1周目は完了です!!
7.1周目の縫い目を固定するため、上から下へ写真のように針を刺し、縫い進めます。
8.前側も同じように上から下に針を刺し、縫い目を固定していきます。
9.一周縫い終わったら、写真のように縫い目の下に横向きに針を入れ、引っ張った後ギリギリのところで糸を切ります。
これで玉止めしなくても、ほつれてきた事はないです!
10.完成!!!
まとめ
スワンがかがってみたいと言い始めてから、色々な記事を見たりYouTubeをいくつも見たりして、初めの一足をかがるのにはとてつもなく時間がかかりましたが、慣れてしまえば片足20分位でできます。
かがる前はレザーを貼っていましたが、立ちやすい!とみるみる綺麗に立てるようになったので、なかなか安定しない人には是非試して欲しいです!
かがり方は色々あって、人それぞれなので、少しずつアレンジしていって、ベストな加工法を見つけていきたいなと思います。
コメント